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脂肪肝を治す薬はない!?

脂肪肝を治す薬はない!? 内科

脂肪肝とは脂質の1つである中性脂肪が肝臓内に多く蓄積した状態です。

脂肪肝になる原因

お酒の飲み過ぎや肥満が原因として挙げられます。肝臓の異常といえば前者のアルコールをイメージされる方が多いと思いますが、肥満による脂肪肝の方も多くいます。

脂肪肝の症状

肝臓は沈黙の臓器と称されるように、明らかな症状はほとんどありません。健康診断の血液検査で肝機能障害(AST・ALT・γGTPなどの異常)を指摘されて発覚することが多いです。

どんな検査でわかる?

血液検査で肝機能障害(AST・ALT・γGTPなどの異常)を認めたり、超音波検査CT検査といった画像検査で脂肪肝の所見を認めたりします。
血液検査で全く異常がない人も画像検査で脂肪肝の所見を認めることがあります。

脂肪肝、放っておくと…

脂肪肝を放っておくと、脂肪肝炎といって肝臓の細胞が急激に壊されて壊死したり、線維化により肝臓が正常に機能していない状態となったりします。さらにそのまま暴飲・暴食を続けると肝硬変といって、正常な肝臓に戻らなくなってしまったり、肝臓がん(肝細胞癌)が生じたりすることもあります。

脂肪肝の治療方法

残念ながら脂肪肝を治す薬はありません。生活習慣の改善が治療法となります。
アルコール性(飲酒が原因)の場合は節酒が有効です。
肥満が原因の場合は摂取するカロリー・脂質を抑えて、定期的な運動を行うことが有効となります。

栄養バランスの良い食事を摂り、飲み過ぎ食べ過ぎをしないようにして、定期的な運動を実施して脂肪肝にならないようにすることが第一です。
万が一脂肪肝になってしまった場合も食事や運動で治すことができますので今一度、生活習慣を見直しましょう。