健康コラム もっと知りたい!
内科・内視鏡・健康診断の話

健康コラム もっと知りたい!内科・内視鏡・健康診断の話

健康コラム タイトルイラスト1 健康コラム タイトルイラスト2

【2025年最新情報】インフルエンザ流行が早まる見通し 予防接種は10月・11月の接種が安心です

インフルエンザ流行が早まる見通し 予防接種は10月・11月の接種が安心です 内科

2025年は、インフルエンザの流行開始が例年よりも早い傾向にあります。
厚生労働省の感染症発生動向調査によると、令和7年の第39週(9月22日〜9月28日)におけるインフルエンザの定点当たり報告数は「1.04」全国約3,000か所の定点医療機関からの報告数:4,030件) でした。流行開始の目安とされる「1.00」を上回ったことから全国的にインフルエンザの流行シーズンに入ったとみられます。この流行スピードは過去20年間で2番目の早さだそうです。通常の予防接種タイミング(12 月頃)では間に合わない可能性があります。そのため、今年は特に「早めの予防接種」をおすすめしています。

本記事では、最新の流行状況とワクチンの効果持続期間を踏まえ、なぜ「10月・11月の接種」が効果的なのかをご説明します。

早期予防接種をおすすめする理由

例年より早い流行の兆し

今年は流行開始の時期が9月と早く、「まだ大丈夫」と油断できない状況です。
感染が拡大する前に免疫をしっかり作っておくことが重要です。

免疫がつくまでに約2週間かかります

ワクチン接種後、体内で抗体ができるまでには約2週間が必要です。
接種が遅れると、その間に感染リスクが高まる可能性があります。流行が本格化する前に、この2週間の余裕を確保しておきましょう。

10月・11月接種で得られる2つの大きなメリット

メリット1:春先のB型インフルエンザまでしっかりカバー

ワクチンによる抗体は、接種から約5か月間持続します。
インフルエンザは、A型流行の後に、春先(3月~4月頃)にかけてB型インフルエンザが流行するというパターンが多いため、10月・11月に接種すれば、翌年3〜4月のB型インフルエンザの流行期まで効果が期待できます。

メリット2:重症化を防ぎ、大切な時期を守る

早めの接種は、感染した場合の重症化や合併症のリスクを軽減します。
年末年始の帰省や受験、年度末の繁忙期など、体調を崩したくない時期を安心して迎えられます。特に、受験生・高齢の方・基礎疾患のある方には早期接種を強くおすすめします。

早めの予防接種で安心の冬を

今年のインフルエンザは流行のスピードが早く、早期の対策が鍵となります。
10月・11月の接種で、A型・B型両方の流行に備えましょう。
早めの予防接種が、安心して冬を過ごすための最善の準備です。

ご希望の方は、WEB予約またはお電話(050-5526-5400)にてご予約ください。

 

 

 

参考文献:
2025年10月3日 インフルエンザの発生状況について
https://www.mhlw.go.jp/content/001573336.pdf
2025年10月3日 インフルエンザ全国で流行入り 厚労省、過去20年で2番目の早さ – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF03AK10T01C25A0000000/