腫瘍マーカー検査
について

腫瘍マーカー検査
ってなに?

腫瘍とは体内の細胞の一部が突然変異して増殖し、しこりのようになった状態をいい、良性と悪性があります。

悪性のものが一般的に“がん”と呼ばれています。

がんが発生するとその種類によっては特殊な物質が作られ、血液中に現れることがあります。この血液中に現れた物質を「腫瘍マーカー」といい、それをチェックする検査が「腫瘍マーカー検査」です。

がん細胞の数や、がん細胞が作る物質の量が多くなると、数値が高くなります。

数値の上昇はがんの進展に比例することが多く、定期的に受けて数値の上昇をとらえることでがんの早期発見にもつながります。

ただし、腫瘍マーカーの結果が高い数値だからといって、必ずしもがんであるとは判断できません。

腎障害や肝障害、飲酒や喫煙などの生活習慣、またいつも飲んでいる薬やがん以外にかかっている病気など、がんの有無とは無関係の原因により高い数値になることもあります。

反対に、がんがあっても数値が低いこともあります。腫瘍マーカー検査はあくまでひとつの判断材料です。

このように、腫瘍マーカーだけでがんの診断は確定できないので、多くの腫瘍マーカーは参考になる検査の1つとして、診察や画像検査の結果などと合わせて使われます。

POINT POINT

1. 腫瘍には良性と悪性がある

2. 結果が高い数値でも、がんであると判断は出来ない

3. 定期的な検査で変化をとらえることで、早期発見につながる

4. がんの有無とは別の原因で高い数値になることもある

医師イラスト

腫瘍マーカー検査方法

腫瘍マーカー検査では、採血もしくは採尿を行いますので、体への負担はほとんどありません。
肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮頸がんなどは、採血によって検査します。
膀胱がんでは、採尿によって検査をします。

検査する主ながんの種類

  • 男 性
    前立腺がん PSA
    肝細胞がん AFP
    消化器がん CEA
    膵臓がん・肝臓がん・胆嚢がん CA19-9
    肺がん CYFRA
  • 女 性
    婦人科がん(卵巣がん・子宮がん) CA125
    肝細胞がん AFP
    消化器がん CEA
    膵臓がん・肝臓がん・胆嚢がん CA19-9
    肺がん CYFRA