「糖尿病」ってどんな病気?
糖尿病という言葉はよく耳にしますが、「具体的にどんな病気なの?」「何が怖いの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。糖尿病は、自覚症状がないまま進行し、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気を引き起こす「見えない敵」です。
糖尿病とは?
糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)の濃度が異常に高くなる病気です。健康な人なら、食事から摂取したブドウ糖は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きによってエネルギーとして利用されます。しかし、糖尿病になるとこのインスリンの働きが悪くなったり、量が少なくなったりして、ブドウ糖をうまく利用できなくなります。その結果、血液の中にブドウ糖がたまり、血糖値が高い状態(高血糖)が続いてしまうのです。
なぜ糖尿病になるとダメなの?
初期の糖尿病には、ほとんど自覚症状がありません。この「症状がないから大丈夫」という油断が最も危険です。血糖値が高い状態が続くと、血管がダメージを受けて動脈硬化がどんどん進んでしまいます。 動脈硬化が進むと、心臓の血管が詰まって心筋梗塞を起こしたり、脳の血管が詰まったり破れたりして脳卒中を引き起こすリスクが高まります。これらの病気は、命を落とす危険があるだけでなく、麻痺などの重い後遺症が残ることも少なくありません。
糖尿病が引き起こす「三大合併症」
糖尿病は「三大合併症」と呼ばれる3つの怖い病気を引き起こすことでも知られています。
これらの合併症は、血糖値が高い状態を放置することで徐々に進行し、ある日突然深刻な症状となって現れることがあります。
糖尿病の早期発見・早期治療が重要な理由

糖尿病は、健康診断の血液検査(血糖値・HbA1c)で早期に発見されることが多い病気です。もし健康診断で「血糖値が高い」と指摘された場合、「自分はまだ若いから大丈夫」「症状がないから気にしなくてもいいか」などと安易に考えず、すぐに医療機関を受診することが大切です。 早期に治療を開始すれば、血糖値をコントロールして合併症の進行を抑えることができます。生活習慣の改善(食事や運動)や、必要に応じて薬の力を借りることで、健康な生活を長く続けられる可能です。
当院は都筑ふれあいの丘駅から徒歩2分の場所にあり、健康診断から治療まで一貫して対応しています。健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された場合でもスムーズに治療へと移行できます。
糖尿病は決して他人事ではありません。まずは年に一度の健康診断で、ご自身の健康状態をチェックしましょう。もしご不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。